お味噌は生き物

お味噌と一緒に生活する

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「まるちゃん、お味噌、つくれる?」

私にそんなメッセージが届きました。

作れるよ、と返信すると「やっぱり!企画をするから一緒につくろう」となり、ご近所のそのお友達とお味噌づくりの会をすることになりました。

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「手前みそ」とは、自分で自分をほめる言葉。昔は自分の家の味噌は自分で作っていたから、自分の家のお味噌を自慢するというところからできた言葉です。

現在10歳の息子が保育園に入る前、味噌づくりの会に参加して、自分で作れるんだと分かってから、量はほんの少しずつですが年に1度、お味噌の仕込みをしています。

ここ数年は忙しさで仕込まない年もありましたが・・・。

私がお味噌を仕込むのは、味はもちろんですが、お味噌が「生き物」だから。

大豆がお味噌になるのは、「麹(こうじ)」という菌が元気に活動して発酵がすすむからです。

その「麹」は生き物なので、作る人や、その家にもともと住む微生物とのかけひきで、その「家」の味となっていくのです。

そのかけひき次第で、カビも生えたりします。カビがはえるのは仕込み失敗なのではなく、お味噌の麹とカビくんとのかけひきで、ちょっとカビくんが優勢となっただけ。

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私が「統合食養学ヘルスコーチ」を学んだ森智世先生が仰っていました。

「家の中の目に見えない生き物は、その家に生活する人と影響し合う。幸せもそうよ」と。

幸せを感じる人と一緒に生活をすると、それに共鳴していく。

その家の人が病気になると、その家の観葉植物が枯れたり、発酵しているものに異常が出たりすると。

病気を認識していなくても、そういう部分で判明したという例があったそうです。

目に見えない「エネルギー」とか「気」というふうにも言えるかもしれませんが、目に見えないほど小さな微生物の世界で影響し合っているとも言えるということです。

その真偽についてはどうでもよくて、大事なのは【お味噌も生きている】ということです。

笑い声をたくさん聞いて仕込まれたお味噌は美味しくなると、聞いたこともあります。

だから、みんなでワイワイ仕込むことになるなら私も楽しいし嬉しいしお味噌も美味しくなるし、良いことだらけというわけで、二つ返事で企画決定となったのでした♪

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お味噌を作る時はいわゆる大豆の香り、ホクホクのお豆の香りなのですが、数日、数週間、数か月するにつれてだんだん「味噌」っぽい香りになってきます。置いておくだけで変わるので、やっぱり生きているんだなぁと実感できます。

我が家にペットはいませんが、ちいさな生き物を育てている感覚になるので、愛おしくなります。そうやって数か月気にかけていたものを、頂く時の感謝や喜びは、やはり手作りならでは。またその喜びを得たいなと思うから、大豆を煮るのに5~6時間ほどかかる手間があったとしても、次の年も仕込みたいなと思います。

5~6月には梅ジュースや梅干しも漬けますが、同じ理由。時間をかけて自分の手で、自分の家でできたものを美味しいなと味わえるって、最高に豊かで贅沢だなぁと感じて、好きなのです。

お味噌を仕込むために、大豆は前日の晩からお水につけて、翌日の朝から5~6時間かけて茹でていきます。大豆って茹でるとすごい泡がふくので、うっかり火加減を放っておくとガス代は吹きこぼれてびちゃびちゃ(笑)。今回も何度かやってしまいました。

豆はお水を吸って膨らむので、我が家の大鍋2つで1㎏の大豆が精一杯。

「味噌づくりしよう!」と声をかけてくれた、お静さんのお家も1㎏準備して合計2キロ。

それを5軒で分けて仕込みました。

このホカホカのお豆をムニムニ潰し、麹とお塩を混ぜ、容器に詰めていきます。

この「容器に詰める」のが、説明しながらやった私が下手すぎて・・・(笑)

息子に「ママ下手すぎでしょ!!」と言われ、子どもたちが盛り上がってやってくれました。

今回、お静さんの声かけで集まったのは、不登校関係の活動をしていらっしゃる方々。

子育て、学校、色んなお話をしながら、子どもたちは(初対面でも)わいわいしながら仕込みました。

まだまだお味噌についての話がありますが、またお味噌の変化とともに書きますね。

我が家のお味噌くん、どんなお味になるか楽しみです♪♪♪

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